旅について

閲覧ありがとうございます。伊藤の備忘録です。

本日は一人旅について、お話ししていこうと思います。皆様はどのような時に、どんな場所に旅に行かれますか?僕は仕事や生活の節目に、ふらりと一人旅に出かけたりしています。大きな仕事を成功させた時、何か大きな目標を定めた時、時には上司に叱られ、気分が落ち込んだ時など、気持ちを新たにしたい時に興味のある地に赴きます。本日は、僕の過去の旅を振り返りながら、一人旅の良さをお話しできればと思っております。

僕が一人旅をしようと思ったきっかけは、休日のYouTube視聴で、モーニングルーティンなどのVlogを見ていた時のことです。とあるVlog tuberさんの投稿で、寝台列車で四国へ…という投稿を見つけ、寝台特急サンライズ号という、日本に残った唯一の寝台列車に乗ってみたい。という思いから、四国への旅行を決めました。僕は本州の京都以降の西に行ったことがなく、アニメやテレビから得る西日本の知識しか持っていませんでした。その中でも、愛媛県には下灘駅という千と千尋の神隠しをはじめとする、様々な作品のモデルとなった、海に浮かぶ駅に強く惹かれていました。この地で僕にしか撮れない写真を撮ってやろう。そう思い、四国旅行の最大の目的を決め、缶ビールと駅弁を購入して、21時50分発の寝台特急サンライズ瀬戸に飛び乗りました。未知の街に行く時の気持ちは、新しい環境に飛び込む時の気持ちと似ています。進学、入社、転職などといった、今までと違った世界に足を踏み入れるようなワクワクした気分です。そこにはちょっぴり不安も入り混じり、予定通り進むか。雨は降らないか。といった不安要素もスパイスとなり、旅の終わりには大きな達成感を得ることができます。

僕の初めての一人旅行は、様々なトラブルに見舞われました。寝台列車の揺れにより、カメラのレンズが壊れてしまったり、道後温泉が改装中であったり、予約していたホテルの周りにはコンビニ一つなく、夜ご飯がおじゃんになるなど、事前準備の不足がこのようなトラブルを招きました。下調べや、事前準備の大切さを切に感じ、以降の一人旅行は何日もかけて計画を練りました。しかし、そのようなトラブルがあった分、香川の讃岐うどんと揚げ物のおいしさに感動したり、真の目的であった下灘駅の情緒や、黄昏時の夕日に感極まったり、漆黒の空に瞬く無数の星々に心が洗われたり、初めての経験をより一層、素敵に感じることができました。一人旅行をすれば、考えることも、苦労も多いが、こんなにも充実した気持ちになれるのか。と思い、僕は一人旅行にハマっていきました。

それから、様々な土地に一人で訪れました。旅行の目的地は、僕の好きなアニメやドラマの舞台などでしたが、僕のおすすめは、お世話になった人や親しい人が育った街や、所縁のある街に赴くことです。僕の人生の話をしてしまいますが、僕は本当に不器用で色々な人に支えられて、助けられて生きてきました。たくさんの方々の肩を借りて生きてきました。自分の足で立ち、さらに人に肩を貸してあげられる僕の周りの人々に尊敬と、疑問を感じました。どうしたらこんな人になれるのだろうか。どういう生き方をしたら、こんなふうに力強く生きていけるのだろうか。そう思い、その人のルーツを辿るため、尊敬する方々の故郷に赴いていきました。

旅行をする上で、旅行先の土地について深く知る、という事は一人旅行の厚みを増してくれます。僕の中で印象的なものは、淡路島です。淡路島について調べていると、古事記や日本書紀に記載があり、淡路島は国産み神話の舞台であり、日本を作り出したイザナギとイザナミの物語が始まった場所であると知りました。この言い伝えから、淡路島の伊弉諾神宮は、夫婦円満や縁結びのご利益があるということを知りました。今までの出会いをもたらしてくれた神様に感謝を伝えたいと思い、旅の目的地としました。実際に伊弉諾神宮に行ってみると、堂々とした大鳥居や、広大な境内、日本最古の本殿を目の前にして、言葉を失いました。やはり神様のいらっしゃる場所は神聖で、厳格であり、僕の背筋もピンと伸びました。作法に則り、手水舎にて手を洗い、口を清め、神様に感謝を伝えました。生きている中で僕たちは様々なことに触れ、言葉を交わし、時には負の感情から、醜い言葉を発してしまう事もあります。そういった汚れを神様と対面する前に、聖水にて清めるという格式のある丁寧な作法が僕は好きです。日本という国の、自国の神様を敬う姿勢に感銘を受けます。余計だとは思いますが、手水舎での作法を簡単に記しておきます。

1 右手に柄杓を持ち、柄杓いっぱいに水を掬う。(柄杓一杯で、両手、口、取っ手を清めるためです)

2 左手を清める。

3 左手に柄杓を持ち替え、右手を清める。

4 右手に柄杓を持ち替え、左手に水を注ぐ。

5 左手の水を口に含み、口を清める。

6 両手で柄杓を持ち、残りの水で取っ手部分を清める。

僕の一人旅では、必ず目的地とする場所があります。それは美術館です。旅行先の美術館を訪れるということは、その土地について深く知ることにも繋がります。美術館には絵画のほか、訪れた土地の工芸品などが陳列されています。特に印象深かったものは、山口県萩市の萩美術館・浦上記念館です。山口県の萩市は、幕末の志士たちに所縁があり、日本の将来を考え、語った人々が多く育った場所です。萩市には、約400年もの歴史を持つ萩焼という工芸品があります。元々献上品として作られていた萩焼ですが、高台と呼ばれる椀の足部分に切れ込みを入れることで、庶民が日常的に使うようになり、文化として現在に至る工芸品です。その土地の特性を美術館を通して、知ることができます。お土産として購入した僕の玉色の萩焼のお茶碗は、使っていくうちに水を染み込ませ、少しずつ青色に色味を変え、味を出しており、萩の七化けと呼ばれる萩焼の「をかしさ」を旅行が終わった今でも楽しんでいます。

僕が考える一人旅行の醍醐味が2点あります。1つ目は寄り道です。旅行先について下調べをしていると、様々な情報を得ることができます。その中で、一番したい、一番行きたい場所を決めて、目的地とすると思います。目的地に向かっている道中で、興味をそそる看板やお店が出てきた時に、ふらっと、気の向くままに立ち寄ってみる。誰かと共に旅をしていると、やはり目的地に向かうことを優先してしまいます。しかし一人旅行では、誰かを気にする事なく行動できます。欲求がままに行動できる事も、一人旅行の良さだと僕は思います。

2つ目は、自分と向き合う時間です。僕の一人旅行は、地方に設定することが多く、電車や夜行バスをよく利用します。特に夜行バスでの移動は、時間がかかりますから、目的地についた時の行動を考えたり、読書やゲームもしますが、自分について考えたりもします。今後の人生設計や、貯金、与えられた人生という時間で誰に何を与えられるか。考え始めるとキリがありませんが、この旅行で美しいものに触れ、新しい体験をして、人として成長できたらなあ。と考えていると、気づくと降車駅に到着しているという事もありました。降車駅からの移動は、レンタル自転車やレンタカーでの移動が多いです。イヤホンやカーステレオから好きな音楽を流して、大声で歌っちゃったりすると、とても気持ちがいいです。また、ドライブ中は余韻に浸る事も多く、目的を達成できたという事実や、目的地での体験を思い返す事で、何度も充実感を得ることができます。仕事やいつも通りの生活を続けていると、日々は流れ作業になってしまいます。一人旅行中は、そのような流れ作業を俯瞰して考える事ができ、何か新しい発見があるかもしれません。

旅行というものは、僕たちに新しい刺激や経験を与えてくれます。旅行をしている時の自分は、さながら物語の主人公です。誰かと共に旅行をして、同じ景色を見て、同じ経験をして、同じ気持ちになれるということは、本当に素敵なことです。相手との絆や親睦も一層深まるでしょう。一人での旅行では味わうことができない経験だと思います。しかし、自分しか知らない美しい世界があることを知っているということは、それと同じように素敵なことだと思います。世界を独り占めしている気分です。(伝われ)自己満足と言われてしまうかもしれませんが、その経験は、人としての厚みを生むものだと思います。豊かな人生には、豊かな分だけ考えた時間と失敗があると思います。一人旅行で経験したトラブルなどはその一つです。また、旅行を豊かにするために調べた知識たちは、新しい趣味になったり、自分の財産となります。僕の備忘録を読んで、皆様の一人旅行へのハードルが下がると共に、意欲を少しでも掻き立てることができればなあと思っております。

2025/2/16

下灘駅での一枚

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